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2019年4月1日
なぜ信夫山になったのか
先日、出張で福島市に来たお客様から、信夫山の名前の由来を聞かれました
ところが、残念なことに答えることが出来なかったです知らないでは恥ずかしいので、いろいろ調べてみたところ、信夫山研究室の
浦部博さんが書かれたコラムで、名前の由来に関するさまざまな説を見つけました・天保12年(1841年)に志田正徳が書いた記録書「信達一統志」によると、
信夫山に生えていた草でも木でもない植物・篠(しの)を、「始・篠生=はじめしのしょうじる」としたことから、篠生(しのぶ)と呼んだ・信夫山に生えていた、特有の忍草(しのぶ草)からきた
・学術語のアイヌ語源説
SHIーNUP=シヌプからシノブに転化したとも言われている
シとは言え大きい、ヌプは平原、そしてNUPURI=ヌプリは石山を指すそうで、
金田一京助博士はこのシヌプ節を支持したそうです古来この山は神々と修験道の山だったので、現在も山岳信仰として神社仏閣のパワースポットです
岩谷観音、黒沼神社、福島県護国神社や出羽三山の分社(羽黒神社、月山神社、湯殿神社)があります信夫山は地名「福島」の由来にもなったり、アニメ映画となりのトトロの主題曲”さんぽ”の作詞家 中川希江子が小さな頃に友達と遊んだ阿武隈川や信夫山の思い出を元に作詞したとも言われています
なぜ?アイヌ語が出てくるの?という疑問符が浮かびますが、伊勢物語、古今集などの中に”しのぶ”の歌枕は多数出てきます。それらも関係してくるのでしょうか?
福島市にある文知摺観音にも小倉百人一首で読まれている歌があります
「みちのくの忍ぶもちずり誰ゆえに みだれ染めにし我ならなくに」調べてみると面白い!
日々、お客様から刺激を受けています71